飲酒後の自転車窃盗、示談交渉と今後の対応について

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会社員の30代男性です。初犯で前歴・前科ありません。 数日前の深夜、飲酒後酩酊し、終電が無くなり、早く帰りたい一心で目に付いた自転車を衝動的に窃盗をしました。 どこから取ってきたのか、どうやってとったのかも覚えておりません。 路上から持ってきたのか、家の前に止めてあるものだったのか、それすらもわかりません。 酔っていたとはいえ窃盗を行った、他人様にご迷惑をおかけして、被害を与えたという事実を真摯に受け止め 本当に申し訳ないことをしてしまったと心から反省しております。 乗って移動している途中で職務質問を受け、窃盗が判明。そのまま数時間、警察のお世話になりました。 その日のうちに取り調べ、指紋の採取、呼気中アルコールチェック、写真撮影の後、いくつかの書類へのサイン等を経て、身元引受人は用意せず帰宅となりました。(身元引受人については、現在も用意しておりません。) 在宅捜査、という状況であると考えております。 取り調べ頂きました警察官N様には 「今回は初犯であるし反省の様子が見られる。これは前科などではなく前歴という取り扱いになると思う。 しかし検察に書類の送致は行うため、検察というところの検事から直接、もしくは警察経由で連絡行くことがあるかもしれない。 でも、個人的にはおそらく連絡はないと思う」 との旨説明を受けました。 後日、酔いが醒め、冷静になった状態で、再度警察の取り調べを行っていただいたN様にお電話し 何故自分の行動を抑止できなかったのか、酩酊していたとはいえ、 人として踏み越えてはならない一線を越えて他人様にご迷惑をおかけしてしまったこと、深く後悔し、猛省しており 受け入れていただけるのであれば謝罪・損害賠償等行いたい旨伝えました。 また、盗難・被害届けの届け出有無についても併せて伺いましたが、 「反省しているのはよくわかるけど 基本的に物品のお返しなどは警察の方で対応します。届け出の状況は今のところお伝えは出来ない。 被疑者(私)の情報を被害者様にお伝えすることも基本的にはないが、よっぽど被害者の方から被疑者の情報を 開示するよう要求があればお伝えする義務があるが、無い限りは直接の接点を持たせることはない。 これは当事者同士の接触により、何らかトラブルが起こらないような措置だと思ってほしい」 との旨説明を受けました。加えて 「これまでの警察官としての経験では被害者からそこまでの要望が出ることは非常に稀で 大体は物品をお返しして、物品が戻ってくればそれで大丈夫ですよ、と終わることがほとんど であるから、あんまり気にしないで。 今時点ではこちらからお電話などするまでは、特別何か対応しないで大丈夫。 自責の念と不安で悶々とするかもしれないけど、もうしないよう、心に決めて、気を付けて 仕事とか、日々の生活を頑張ってほしい。」 とのことでした。 以上から、自分の置かれている状況は送致待ちの段階で、 被害者様も特定できず、返還されているかもわからず 被害届や盗難届の届け出状況も不明です。 このような状況となりますが、下記疑問です。 ①被害者様に謝罪、賠償をして、与えた被害に対して償いをしたいと考えておりますが  被害者様が被害届を出さない以上、もしくは特別要求が無い以上は  上記の通り自転車の返還をもって被害の回復は済んだ、という扱いになるのでしょうか。  示談不要(示談が済んだ)ということなのでしょうか。 ②私に対しての処分を決めるのは検察の方と伺っております。  警察の方が私に伝える「大丈夫だと思う」という言はまったくもって信憑性が無いもの、と捉えたほうが良いでしょうか。  略式起訴で罰金刑になる、と考えていたほうがよろしいでしょうか。 ③上記の通り、現在は被害者様も特定できず、示談等も行えないタイミングであると認識しておりますが  弁護士さんに依頼させていただくとすれば、被害届が提出され、被害者様の処罰感情が判明したタイミングでしょうか。 ④その他、今時点の私に、被害者様に対し行えること、犯してしまった罪を償うために何ができるでしょうか。 こちらでお伺いするような内容かわかりませんが ご回答いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

mzks さん (30代、男性、会社員、前科無、加害者、示談)

弁護士からの回答タイムライン

  • 匿名A
    匿名A弁護士
    ①自転車が持ち主に戻れば、被害回復が済んでいるということは言えます。 ②ご質問内容を前提とすると不起訴が濃厚です。 ③特に現時点で弁護士に相談する必要はなさそうです。 ④あえてなにかする必要はないと思います。
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  • ①について、自転車が返還されたとしても、「示談」が成立したことにはなりません。 示談の成立には、示談する旨の被害者の同意が必要です。 ②について、起訴か不起訴かを決められるのは、検察官のみです。 その意味では、最終的に警察官の言うとおりになる可能性はありますが、警察官の個人的な見立てに過ぎません。 ③について、一般に、示談を行うとすれば少しでも早い方がいいです。 被害者の動きを待って、ということは通常しません。 ④について、示談をされたいということであれば、弁護士に依頼され、弁護士を通じて警察に対し、被害者の連絡先を教えてもらえないかとお願いする方法があります。 最終的に応じるかは被害者の意向次第ですが、「加害者」本人に被害者の情報を伝えるというのはなかなか応じてもらうのは難しいですが、 弁護士限りで、などと条件を付けることで応じていただける可能性があります。 以上踏まえて、お近くの弁護士事務所にご相談されてみてください。
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  • mzks
    mzksさん
    A先生、北川先生 お忙しいところ、ご回答いただきまして本当にありがとうございます。 A先生 端的なご回答ありがとうございます。 一点お伺いさせていただきたいのですが >②ご質問内容を前提とすると不起訴が濃厚です とご回答いただいております。 正直な気持ちを言えば私も不起訴になるのが一番ありがたく思っていますが 現在示談等成立していない自分の状況でも不起訴(起訴猶予でしょうか) になる可能性が高いという見込みでしょうか。 差し支えなければご判断の理由を伺いたく存じます。 北川先生 詳細に解説頂きましてありがとうございます。大変勉強になります。 やはり、示談とは別になりますよね。 ②についても、警察の個人的な見解とのようにとらえるようにします。 この見解が検察の判断に何か影響を与えることはあるのでしょうか。 現状ですと、おっしゃる通り弁護士さんを介してやり取りを頂くしか 被害者様の情報を頂戴して、交渉を行うことが出来なそうですので 弁護士さんに相談等、検討していこうと思います。ありがとうございました。
  • >②についても、警察の個人的な見解とのようにとらえるようにします。 >この見解が検察の判断に何か影響を与えることはあるのでしょうか。 警察官の見立てが、最終処分に影響を与えることは、まずありません。 制度上も、検察庁内での手続きによってのみ最終の処分が決まり、警察の意見を求めたりといったことはないです。 今回はおそらく、その警察官のこれまでの経験から、処分としてはこうなるだろうとの予測に基づいた言葉だと思います。
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  • 匿名A
    匿名A弁護士
    ご質問内容を前提とすると私はほぼ不起訴にしかならないだろうなという感想を持ちます。 もちろん、形式的に言えば罰金で略式起訴という可能性もあります。 その可能性をなくして、万全を期して不起訴としたい、その方が精神的に安らかになれるというのであれば、 弁護士に示談交渉を依頼するのがよいでしょう。
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  • mzks
    mzksさん
    北川先生、A先生 お忙しいところ、2度もご回答いただきまして、本当にありがとうございます。 非常に勉強になりますし、不安な心が落ち着いてきます。 伺いましたお話を基に、近隣の弁護士さんにも相談しました。 大まかに方針を決め、警察に再度「弁護士さんに相談して被害者様にお詫びしようと思う」 旨伝えたところ、そこまでしなくて大丈夫だよー、と止められてしまいました。 北川先生とA先生のご意見両方、並びに近くの弁護士に相談して得られたご意見を参考にいたしまして 取り急ぎ現状、自分の手の届く範囲でできること、自分が今思いつく償い 警察に弁償や賠償の意志を伝え記録に残す、謝罪文をしたためるなどを行います。 そして検察からの沙汰を待ち、勝手に基礎になることはなく、起訴の際には必ず一度は呼び出しがあると伺いましたので 呼び出されるようであれば今回相談をした近隣の弁護士さんに再度お話を伺い 状況を見て検察に対して示談交渉等お願いするような形で方針を定めました。 ちょっと示談を行うにはタイミングが遅いのかもしれませんが、 相談した弁護士さんの意見として、金銭的な兼ね合いや、A先生もおっしゃるように不起訴の線も有りうるとのことで、検察の意向が見えるようになってから出来得る限りの対応を行うことにいたしました。 少しずつ自分の方針が定まり、心が落ち着いてきました。 先生方のおかげです。ありがとうございました。 どちらの先生にも大変貴重なご意見を頂きましたので ベストアンサーについてはどちらにお送りするか悩ましいのですが お名前を明かしていただいている点と、北川先生に最初にいただいたご意見を参考に、近隣の弁護士に相談するという行動がとれましたので、北川先生にお送りさせていただきます。 A先生のご意見は本当に不安な気持ちを和らげてくれました。 先生の不起訴濃厚の見立て、という見解で少しずつ前向きになっております。 両先生方、本当にありがとうございました。

この投稿は、2021年7月1日時点の情報です。
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