隣地の持ち主との木の伐採費用のトラブル

 実家の父と隣地の持ち主とのトラブルです。
 実家の私道の一部が、隣の土地の山林ぎりぎりを通っている場所がある。
 私道を作ったのは、50~60年も前であり、最近、隣の山林から生えた木が、その私道に覆い被さるようになって、木のトンネルのようになっている。
 大型車が通ると、トラックの屋根が木にぶつかり危険であるため、隣の土地の持ち主に父から電話し、木を伐採してほしい旨伝えたが、持ち主は、私道を作るときに、うちの祖父(故人)と「私道を作るに際し、今後も隣地(持ち主)には迷惑をかけない」ことを口約束で取り決めしている。このため木が私道に伸びたとしても、父が負担するべきと言っている。
 既に祖父は亡くなっているため、取り決めがあったか確認はできないので、伐採の手続きはこちらがするが、法令(民法233条1項)に従い、土地の持ち主に費用を負担して貰いたい。
 確認の取れない故人の口約束をどうすれば無効だと証明できるか、及び、もし口約束があったことが証明された場合は木の伐採の費用(見積中)は、どちらが支払うべきか、ご教示願いたい。

天地無用様

確認の取れない故人の口約束をどうすれば無効だと証明できるか
→仮に裁判等になった場合には、無効であることを天地無用様側が証明する必要はなく、相手側が、口約束の存在を証明する必要があります。

もし口約束があったことが証明された場合は木の伐採の費用(見積中)は、どちらが支払うべきか
→証明された口約束の内容にもよりますが、仮に「今後も隣地(持ち主)には迷惑をかけない」という内容が証明されたとしても、法的には今回の件とは無関係であると判断されるように思われます。そのため、結論としては、相手方が支払うように判断される可能性が高いように考えられます。

もっとも、隣地の方との間で裁判手続等を行うことは今後の人間関係もありますので、あまり好ましくない場合も多いのが実情です。
発生する費用の額にもよりますが、引き続き、何とか話し合いで折り合いをつけて穏便に解決する方向で進めていただいた方がよいものと存じます。

私が思っていることを代弁して戴き、相手との交渉に後押しされたようで勇気が出ました。大変感謝しています。