デザイン着手金を返金して欲しいと言われました。

現在フリーランスでWebデザイナーをしています。
2021年1月にWeb制作依頼を受け、全体金350,000円のうち半額の175,000円を着手金としていただきました。

ただクライアントのサイトのコンテンツ内容が固まっていないまま弊社に発注をいただいたので、
そこから連絡が滞り、6月現在になってもサイト制作は全く進んでいない状況です。

ですが今日6/11に「着手金を返金してほしい」と連絡がありました。
8月くらいにサイトで販売する予定の商品などが決まるため、また8月に再度入金しますと連絡があったのですが、本当にまた私に依頼・入金されるのか少し不安です。

ただ、以前そのサイトのロゴ制作をした際に80,000円程度のやり取りがあり、それは完全終了した案件なので、お金のやり取り・信頼関係は構築できていると思います。

書面契約の要不要はした方がよいのか。
着手金は一部(例えば100,000円のみ返金)し、残りは担保にするのか。

など、最適な方法がありましたらご教授いただけると幸いです。

予防法務の観点から言えば、口約束で受注することは後日のトラブルのもととなるため、全くおすすめいたしません。

実際、今回の着手金についても契約書を作成しなかったが故に返金すべきかどうかについて当事者間で見解が分かれる可能性が生じているように思われます。

一般的には、着手金の返金条件について何も約束しておらず、何も作業が発生していないのであれば全額返金した上で改めて具体的な発注があった場合に着手金を請求する形の方が良いように思われます。既に受注の際に労力を費やしているということであれば、その分多少差し引くことは考えられますが、今後の受注を期待されているのであれば、あまり得策ではないかと存じます。

ただ、少なくとも振込手数料に関しては先方負担で良いと思いますので、振込手数料を控除して返金することは通常問題ないように思われます。

>最適な方法がありましたらご教授いただけると幸いです。

一般論として、

・後日揉めないようにきちんと契約書は書面にしておいた方が良いと思います。
・その上で、返金するかどうかは、相手との今後の関係を踏まえた相談者さんの経営判断によると思います。

例えば、
関係悪化のリスクは覚悟して返さない(が、後日依頼も入金もないリスクは回避できる)というのか、
後日支払うという言葉を信じて返す(その代わり、ご指摘のように依頼してもらえないリスクは生じるが、また仕事がくるかもしれない)のか、
それとも間をとって一部だけ返すのか、ということです。