最近出版の本に掲載された写真の無断盗用について、36年前に撮影した写真だけど、著作権侵害にあたるか?

2021年春に、ある鉄道ジャーナリストが著した、某大手私鉄に特化した鉄道本が出版されまして、巻頭のカラーページに、その某私鉄に長らく勤務し、資料提供や編集に協力した方が撮影したとされる鉄道写真が数多く掲載されています。

ところが、その掲載写真の中に、わたしが代表を務める会社の社員が、1984年夏に撮影し、1985年1月発行の某鉄道雑誌に掲載された写真と「細部に至るまで極めて酷似している」との申し出を受け、実際に問題の鉄道本と当該の鉄道雑誌を見比べ、同一の写真であると認識出来たため、鉄道本の編集元に対して、現在照会を取っているところですが、まだ返答などは来ておりません。

この場合、著作権の侵害が成立し、合わせて法的な賠償責任等は成立するものでしょうか。また、法的な賠償責任等は成立しなかったとしても、何らかの法的な責任を問うことは、可能でしょうか。

36年前に撮影された写真でも著作権の存続期間内ですので、著作権侵害は成立し、損害賠償請求が可能かと存じます。ただ、弁護士を立てて請求した場合費用倒れになる可能性も十分ありますので、基本的には話し合いでの解決が望ましいように思われます。