問題のある詩のコンテストへの申し入れは誹謗中傷か?

【背景】
多数の参加者がいるFacebookのグループ上で詩のコンテストが開催され、普段使用している偽名のアカウントから作品を投稿して結果を待つ。しかし最優秀賞に選ばれたのはセクハラを連想させる作品である上、受賞者は審査員の友人であり公平性に大きな問題があったことが判明(SNS上で「友人」と呼びあっている)。

結果に納得がいかず、主催者側にメールで申し入れをした。回答では最優秀賞受賞作品のセクハラ的な表現に関する謝罪はあったものの、結果の取り消しは行わないとのこと。諦めきれずに受賞者と審査員のTwitterアカウントに対し、フォロワー数0人の公開アカウントからひと月の間にそれぞれ5,6回ほど、表現には最大限の注意を払い「公平性に問題がありました」「最優秀賞作品は稚拙です」「結果の取り消し・賞の返上をするべきではありませんか?」という表現に徹しリプライ機能により申し入れを続けた。

これと並行して応募者は20人足らずという少人数であったため、応募者全員に対しても新たに作った偽名のFacebookアカウントから個人メッセージを送信し問題点を共有。その結果若干名の応募者からコンテストに対しての疑問や批判を内容とした返信があり、以降それを個人情報は伏せた上で「賛同者の声」として引用し結果取り消しの申し入れに利用した。

一連の申し入れでは受賞者と特別審査員の親密な関係がうかがえる数枚の証拠写真(SNS上で公開されていた、受賞者と特別審査員の2人が揃って写っている写真。その写真の顔の部分が完全に隠れる黒いモザイクをかけて位置を「受賞者」「特別審査員」という文字で示して使用)とともに審査の問題点を指摘した。

主催者・受賞者からの反応がないので、申し入れ用のFacebookアカウントから審査員と受賞者にそれぞれ「審査結果を取り消すお考えはありませんか?」「賞を返上されるお考えはありませんか?」という個人メッセージを送ったところ、翌日受賞者から「返上には応じる。主催者には返上を申し出て承認を待っている。既に食べた賞品(食品)はどうすればよいか」という返信があった。「賢明なご判断ありがとうございます。副賞はお買い上げいただき賞と合わせて返上されるのがふさわしいと思われますがいかがでしょうか」と返信したところ、直後に「貴殿のIPアドレスが判明した。顧問弁護士と相談して警視庁に被害届を提出した」という返信があった。

主催者は一連の申し入れを一方的に「誹謗中傷」「虚偽」「攻撃的」とした上で、「謝罪では許されない」と主張している。

【質問】
・IPアドレス以上の個人情報開示が行われる可能性や本件が民事訴訟・刑事事件に発展する可能性はありますか?
・「被害届を提出した」という連絡が虚偽であった場合は相手サイドを罪に問うことは可能ですか?
・他の応募者や受賞者・主催者への連絡に使用したFacebookの偽名アカウントは凍結されてしまいました(送受信したメッセージ等のデータは保存済)。現時点でTwitterのリプライはそのままになっていますが、ツイートやアカウントを削除した場合、裁判等で不利になる可能性はありますか?
・今後本件に関しまして取るべき行動やその他気を付けるべき点はありますか?

お忙しいところ恐縮ですが、以上の点に関しましてご教示いただけますと幸いです。

・IPアドレス以上の個人情報開示が行われる可能性や本件が民事訴訟・刑事事件に発展する可能性はありますか?
>>あります。

・「被害届を提出した」という連絡が虚偽であった場合は相手サイドを罪に問うことは可能ですか?
>>現実問題としてはほぼありえません。可能だとしても弁護士による法的な支援が必要不可欠です。

・他の応募者や受賞者・主催者への連絡に使用したFacebookの偽名アカウントは凍結されてしまいました(送受信したメッセージ等のデータは保存済)。現時点でTwitterのリプライはそのままになっていますが、ツイートやアカウントを削除した場合、裁判等で不利になる可能性はありますか?
>>どちらかといえば、反省している事情として使用できるため、有利にこそなれ不利には働きません。

・今後本件に関しまして取るべき行動やその他気を付けるべき点はありますか?
>>行為としてやりすぎです。今後民事訴訟や刑事事件に発展する可能性は否定できません。類似の行動はくれぐれも控えてください。

また、ある程度具体的にご相談いただいているのは結構ですが、相手方がこの投稿を見た場合、あなたの意図や考え、方針が筒抜けになることになります。
今後相手方からのアクションがあればお近くの法律事務所に速やかにご相談いただき、解決をご依頼ください。

迅速なご回答誠にありがとうございます。参考にさせていただきます。