治療延期可能か教えてください
赤信号で停車中(私は助手席)、後の車がぶつかってきた。(運転手は無傷)。私は時間が経つにつれ背中や左肩が痛み、左手に痺れが出始めた。レントゲン後、頸椎捻挫全治2週間の診断書を警察に提出。車は、バンパーのみ交換。後日MRIでC5.6のせいで首の痛みや痺れがでてるようなので、病院はリハビリ推奨。保険会社から事故が軽症なためMRIまでで打ち切りしたいと言われる。MRI後もリハビリで何度も通院している。また袋詰め等の軽作業した後、腰に痛みが生じてきた。事故後に出た痛みのため、もう少し治療していきたいが、再度病院で診断書を作成し保険会社に提出した方がいいのか、保険会社と病院で話し合ってもらった方がいいのか迷い中。事故前になかった痛みが出ているので、治療延期可能か教えていただきたいです。打ち切りの話が出る前に病院の先生に治療の事を軽く聞くと、事故前の痛みがない状態まで戻した方がいいとは言われています。
まず、あなたやご家族が加入されている自動車保険で弁護士費用特約をつけているのであれば、保険会社の費用負担で弁護士を立てることも可能な場合がありますので、保険会社に事故連絡をした上で、弁護士費用特約を使いたい旨相談されることが考えられます。一般論として、弁護士を立てると相手方保険会社がいわゆる保険会社基準ではなくいわゆる弁護士基準で慰謝料等を算定するので、訴訟を提起せずとも通院慰謝料等が増額されるケースが多いかと存じます。
弁護士費用特約が使える場合、保険会社から紹介を受けた弁護士に依頼する必要はなく、事前に保険会社に連絡さえすれば、ご自身で良さそうな弁護士を探した上でその弁護士に保険会社の費用負担で依頼することも可能です。また、弁護士費用特約を使うだけでしたら等級も下がりません。
弁護士費用特約が使えない場合、いわゆるむち打ち症の場合、ご自身で弁護士を立てると費用倒れになる可能性もありますので、基本的にはご自身で相手方保険会社と交渉せざるを得ないと思いますが、結局ご自身で交渉すると相手からは訴訟を起こしてこないだろうと足元を見られるので、通常、通院慰謝料等も保険会社基準で低くなりますし、いわゆる一括対応の打ち切りの交渉も強気に出てくることが考えられます。
相手方保険会社が一括対応を打ち切ってきた場合、あなたとしては、ご自身の健康保険等を使って通院を継続することは可能ですが、自己負担分について相手方保険会社に負担させるためには訴訟を提起する必要が生じうる可能性が高く、その場合、弁護士費用を立てると費用倒れになりかねないケースではご自身で本人訴訟を提起することになると思います。
お困りの事と思います。延長交渉に関しては、車の損傷状況から推察される衝撃の程度、治療経過(治療頻度、通院期間、治療内容、処方内容など)、主治医の先生の見解など様々な要素を考慮して対応する必要があるため、一般的なアドバイスは難しいところではありますが、お話を前提とすると、MRI所見もあるとのことですので、治療期間が不当に短くされないように注意を要する必要があるかと思います。弁護士費用特約があれば、費用の心配はないかと思いますし、弁護士費用特約がなくとも、ご相談無料で対応している弁護士もいますので、具体的なアドバイスを受けるため、1度交通事故に注力する弁護士にご相談されることをおすすめいたします。