不動産契約に関してよくわからない

私が事業で必要なコーワーキングのあるオフィスを探しておりました。精査して、A社のコーワーキングプランを申し込みました。
申込後、A社からの電子利用規約を同意してくださいという内容のメールが届いたので個人情報を含む電子利用規約に同意しました。それ以降、問い合わせしても全くA社から約1カ月ほど連絡がないです。細かい質問をしたことがあまり良い評価を得なかったのではと思います。電子契約後の支払い書類や身分証明書の写しは提出していないです。

利用規約には当社が指定する身分証明書の写しを添付し、入会申し込みを行ってください。入会申し込みをもって、本規約に同意したものとみなされます。本サービスの利用規約からの入会申し込みに対し、当社が入会を許可した人について、入会登録を行いますと記載があります。

入会申し込みをしている状態ですが、仮に今から支払い条件が来たら契約して支払いに応じなければならいないのでしょうか。約1か月も放置されるとA社を信用できないので、契約したくないです。他に不利益があれば教えていただきたいです。

こんにちは。お聞きしていると相手方に対して不信感を持つのも無理のない状況のようです。

まず、法律上契約の申込みが済んでいるのかどうかという点が問題になります。
もし申込みが済んでいないのであれば相手方がこれからどう出るかにかかわらず契約が成立することはありませんから向こうから支払を求められても支払う必要はありません。
利用規約には「当社が指定する身分証明書の写しを添付し、入会申し込みを行ってください」と書かれているとのことですが、ご相談者様は身分証明書の写しを差し入れてないそうなので利用規約の記載から判断すると申込みはまだ済んでいないと評価することもできそうです。
ただ、これは利用規約や申込時の状況などを詳しく見てみないと確答は難しい部分です。
「そもそも正式な申込みはしていない」と相手方に言える可能性があるという程度で考えていただけるとよいでしょう。

次に申込みが済んでいたとしたらどうなるかです。
この場合、申込みから相当の期間が経過するまで申込みを撤回することはできないというのが法律のルールです。
ただ、今回のケースでは約1ヵ月が経過しているとのことですから相当の期間はもう過ぎており、申込みは撤回できると考えられます。
そのためその業者宛てに「申込みは撤回します」という書面やメールを送って、これが相手方に届けば申込みは効力を失うのでそれ以降は相手方が「契約は成立している」として料金の支払い等を求めることはできなくなります。

相手方はまだ申込みを承諾すると確答していないようですから、次のような文面のメールを送ってみるのがよいと思います。

「〇年〇月〇日にメールを送って電子利用規約に同意しましたが、これは契約の申込みではないと考えています。また、仮にこれが契約の申込みだったとしても相当の期間内に貴社より承諾の意思表示がありませんでしたので本メールをもって申込みを撤回します。以降、料金の支払いなどを求められても応じることはできません。」

参考になれば幸いです。
ご相談いただきありがとうございました。