こんな社労士は違法じゃないですか？
会社との間に、労働問題と金銭問題を抱えています。顧問の社労士が出てきて対応していて、不法じゃないかと思うようなことをしています。しかし、そこを尋ねると自分に決定権はなく、会社がすることです。自分は違法ですよと会社に助言はしていますと逃げます。また、一方的な労働条件の不利益変更にも関わり、後に労働審判で無効となったのにもかかわらず、変更しない社会保険料の加入をお願いしたら、助言はしたけど会社が入れないと言います。そしてその後、弁護士から手紙が来て、金銭問題を解決出来るなら入れますが、出来るんですか？と言うような内容でした。社労士は違法ではないんでしょうか。
仮に犯罪行為を指南しているのであれば、社労士自身を罪に問える可能性がありますが、ご記載いただいた事実関係を拝見するかぎり、指南の有無や内容について立証することは困難なように思われます。他方、指南はしておらず、単に会社の違法行為を積極的に是正しなかったというだけであれば、基本的に犯罪にはなりません。
なお、社労士があなたと労働問題や金銭問題について会社を代理して交渉しているのであれば、弁護士法72条違反(非弁行為)に問える可能性があるかと存じます。ただ、この点についても交渉の窓口が弁護士に切り替わったのであれば、非弁行為にならないよう気を付けている可能性が高いように思われますので、結論としては社労士の一連の行為を犯罪に問うことは難しいかと存じます。