第三者への個人情報開示の強要は、法律的に問題になりますか?

僕はフリーで主に結婚式の映像制作の仕事をしています。
先日撮影に入った会場(某外資系ホテル)で、規約違反とその他知らずに入ってはいけないセキュリティエリアに入って撮影をしたことを指摘され、
今後撮影に入ることはお断り(出禁)を言われました。
規約違反をしたことについては、猛省しており、今後は必ず守るからもう一度チャンスがほしいというような内容のお詫び状を送付しました。
先方からは、現在受注している顧客の日程と両家名、進捗状況、お客様に渡している規約を教えてほしいと言われました。
ですが、お客様との契約時に規約を結んでおり、個人情報の開示については、第三者にお客様の同意なく開示しないと記載しているため、両家名は教えられないとお伝えしました。この件については、行政書士に相談し、
開示する必要はないと言われています。

先方はそれでも納得していただけず、
開示しないなら今後一切(出禁)ということを言われました。
上記個人情報保護についても説明しましたが、理解していただけず、
僕とお客様との契約であっても、
結婚式をするのはそこの会場なのだから、
開示するのは当然、というような言い方をされています。
個人情報開示すれば、現在受注している分は撮影できて、開示しなければ即日出禁、
というのは、強要、おどしなのではないかと思っています。
先方が発言している内容は、録音してあり残っています。(先方同意の上録音しています)
この場合、先方のしている行為については
法に触れるものではないのでしょうか?

今後、先方と話し合うためにも知識として知っておきたいと思っており、場合によっては同席していただくことも視野にいれております。

規約違反の内容等の具体的な事実関係が分からないと判断が難しい部分がございますが、一般論としては、ホテル側にはホテルの定めるルールに違反した映像制作業者を出入り禁止にする自由があるかと存じますので、顧客の便宜を考慮し、あなたが既に受注されている顧客については撮影を認めるという方針をとることも基本的にはホテル側の自由かと存じます。

ホテル側がその方針に沿ってあなたに対し、あなたが既に受注されている顧客に関する情報を求めることも必ずしも不合理とはいえないように思われます。ですので、あなたも既に受注されている顧客の便宜を考慮し、当該顧客の同意を得た上で個人情報をホテル側に提供するという対応をとることを検討された方が良いように思われます。もちろんあなたが顧客の同意を得たうえでホテル側に情報を提供する義務はありませんが、問題の解決としては義務はなくともある程度妥協された方が良いように思われます。

いずれにせよ、もともとの規約違反の内容が極めて軽微でホテル側の言いがかりに近いようなケースであれば別ですが、ご記載いただいた事実関係を拝見するかぎり、ホテル側の言動について強要罪や脅迫罪等に問うことは難しいように思われます。また、行政書士は既に法的紛争になっている状況において開示の要否を含め法的なアドバイスができる立場にありませんので、ホテル側の対応に納得がいかない場合は、関係資料等をまとめて一度弁護士に相談されるとよいかと存じます。