虫歯治療時の医療過誤による補償について

【概要】
当時の勤務先歯科(既に退職済み)にて有償でA歯科医による右上6番の虫歯治療を実施した。
その際、歯の削りすぎが原因で神経が傷つき、2021年4月に同院にて神経を抜く4~5回ほどの通院が必要になった。
A歯科医、院長からの謝罪は特になし。

【質問1】
通院交通費の請求は一般的に可能でしょうか。
自宅より往復2000円程かかります。

【質問2】
その他の補償等について請求可能と考えられるものはございますでしょうか。
慰謝料、将来の治療費等。

【時系列】

■2020年7月
A歯科医による歯の治療実施
右上の歯(6番)
虫歯治療 セラミックインデを取り付け
取り付け時に相当の歯痛(染みる)を感じる。

■2020年8月
勤務先歯科にて歯のクリーニング実施時に同院B歯科医に右上奥6番のシミを訴えた。
「知覚過敏の可能性もあるので経過観察」と言われる。
その後、常に治療歯の染みる状態。
右歯を飲食につかわないよう配慮して過ごす。

■2021年2月
当該歯から膿が発生する。
冷たいものだけではなく、鍋等の熱いものでもシミ始める。

■2021年 3月25
痛み止め服用も耐えられる限界を超えたため同院院長に
以前A医師の治療箇所についてLINEで相談。

■4月14日
同医院を受診。
右上6番の歯がシミ、日常生活に支障がある痛みがある事を伝える。
当該歯の神経を抜く治療を無償にて行う旨確認。
院長の発言として以下のものがあった。
「神経を抜いて歯の中をを確認したほうがいい」
「早くて3回で終わるけど長くなるかもしれない」
「神経の近くまでA医師が削り過ぎたのが原因」

一般論としては、仮に訴訟になった場合、削りすぎたことを立証できれば、通院交通費や慰謝料の請求が認められる可能性があります。ただ、実際には、A歯科医の治療の様子が動画で記録されていれば話は別ですが、そうでないかぎり、神経近くまで齲蝕が広がっていたので削った等の言い逃れを許す可能性が十分あるので、話し合いで解決できない場合は請求を認めさせるのはなかなか難しいと思います。

諦めきれない場合は、具体的な事実関係をまとめて弁護士に相談されることも考えられるかと存じます。