<誹謗中傷の手紙の差出人への法的な制裁等について>

<誹謗中傷の手紙の差出人への法的な制裁等について>
ある組織で役員をやっております。
役員、関係者は全員ボランティアです。活動実費のみ会費から頂いております。
会員数は数千人と多いのですが役員や係など、責任があるスタッフは20名程度です。先日会長に匿名で人格や組織やり方を否定する卑劣な手紙が届きました。匿名ではありますが内容から役員か責任があるスタッフの1人と思われます。内容は事実に基づいてはおらず差出人の主観でしかないようでしたが、会長は手紙によりかなり精神が不安定になっており、このようなことが続くと組織の運営も危ぶまれます。
ボランティアなので会社のような規則もなく、言いたいことを言えばいいと思っている人も少なからずいることは否めません。
ボランティアではあるものの、誹謗中傷は禁止を改めてうたいたいと思っています。
もしこの差出人が割り出せどのような罪が考えられるのでしょうか。(会長が精神的病になった、会の運営ができなくなったなどの問題勃発を想定し)
反対にその方を辞職に追いこんだとすると会長側が何か訴えられる要素がありますでしょうか。
一応会則も存在しており会則を新たに増やすまたは、会としての声明を発するにあたり、背景や、法的制裁等が正しくと説明できればよいかと思っています。

たとえば脅し文句等があれば脅迫罪等に問いうるかもしれませんが、一般的には会長宛の誹謗中傷を内容とする手紙だけであれば、罪に問うことは難しいかと存じます。

団体の種類にもよりますが、規則や慣習に則って送り主を退任させることは可能かと存じます。他方、辞任に追い込む方法によっては強要罪等に当たり得ますので、規則や慣習に則って退任させることが難しいようであれば、基本的には話し合い等の穏当な方法で退任してもらった方が良いかと存じます。

ありがとうございます。このようなケースでは法的に差出人の行動に制裁が科されるのは、殺すとか爆破するような脅迫があった場合なのですね。人格否定などでは難しいことがわかりました。
また、会長側から退任をお願いする場合は、強要されたと感じられないよう話し合いで持っていくように注意いたします。
とても参考になりました。