クラウドファンディングによる返金問題

2020年7月にクラウドファンディングサイトにて、購入型の支援を行いました。
支援金額は20万円近い金額となっており、リターン品については同年11月には届けられる予定のプロジェクトでした。

しかし、繰り返しリターン品の納品遅延の話があり、最終的には遅延連絡もないまま納品予定日を経過している状態です。また、購入時には説明のなかった製品仕様が後付けで出てきております。

そのため、返金を求めているもののクラウドファンディングと言う性質上返金を受け付けていないという回答が返ってくるだけなのですが、購入型のクラウドファンディングは売買契約の一種と言う話を耳にしたため、契約無効による返金を求めて少額訴訟ができるのではないかと思った次第です。

実際、このケースの場合訴訟することで主張が認められるものなのか、またはクラウドファンディングのため売買契約ではなく主張が認められないのかを知りたいです。(実際の判決はやらないとわからないと思いますが、少なくとも契約無効による主張ができるものなのかと言う意味になります)

約款も読んでないので保証の限りではありませんが、勝ち目はあるように思います。法律構成としては、売買契約自体の無効ではなく、売買契約の債務不履行に基づく解除を主張し、返金を請求する形になると思います。新しい分野なので、裁判例もほとんどなく、これから積み重なっていくことになるでしょう。
ただし、判決で勝っても、それ自体は「紙きれ」なので、払ってもらえなければ強制執行をして回収することになります。その手間・費用といったリスクも織り込んでおいた方がいいです。