労働審判かあるいは裁判か

全く身に覚えのない事案で会社から65歳以降の契約社員の契約を拒否され、
労働審判か裁判を考えています、労働審判はやはりお金の解決が主で、その点裁判はじっくり解決に取り組めるのでしょうか?できれば会社に戻れればと考えています。大変誠に恐れ入りますがよろしくお願いいたします

復職を希望される場合、大きく分けて①地位確認の労働審判手続の申立て、②地位保全の仮処分申立て、③地位確認の訴訟提起が考えられ、それぞれの審理期間はざっくり申し上げると、①は3か月、②は3か月~6か月、③は1年程度が目安となります。①の労働審判については相手方から異議が申し立てられると、訴訟に移行しますので、事案によっては①ではなく②や③を選択した方が迅速な解決が期待できるケースもあるかと存じます。

①の労働審判は審理期間が短いため、弁護士を雇わずにご自分で裁判例等を調べて対応されるのであれば、比較的審理期間の長い③の訴訟手続の方がじっくり解決に取り組めるかと存じます。

ただ、できるだけ早く復職されたい場合は、弁護士を雇って解決を図ることをおすすめいたします。その場合、弁護士があなたのケースで最適な手続を検討した上で、いずれの手続をとるかどうかを判断することになるかと存じます。

いずれにせよ、裁判例等に照らして復職を認めさせるために使える事実関係があるか否か、勝算がどの程度か否かは弁護士が具体的な事実関係を伺った上でないと判断が難しいかと存じますので、まずは無料相談等でもよいので弁護士に相談されることをおすすめいたします。たとえば65歳以降の再雇用について規程等がある場合はあなたにとって有利に使える条項がある可能性もあるので、もしお持ちであれば、従前の雇用契約書等とあわせて相談の際に持って行かれるとよいかと存じます。