開示請求訴訟をおこされている

開示請求を拒否したい場合の意見書を弁護士に依頼しても意味がないと言われたのですが、ほんとうにそうなのでしょうか?
プロバイダと請求者の裁判になったとき、棄却できる可能性が上がるなら依頼したいのです。

弁護士に依頼したから必ず開示されないというものではないですが、意味がないということはないと思います。

プロバイダが開示を求めて裁判された時、発信者が開示を拒否する以上の回答をしない場合には、発信者の書き込んだ意図など不明なままに戦わねばならず、
十分な訴訟活動がなされないリスクがあります。
その状況に対し、発信者側からできるほぼ唯一の働きかけが意見書の送付であり、そこに発信者の言い分を法的に整理して作成するように弁護士に依頼することが
完全に無意味ということはないと思います。

なお、開示を求められている内容を確認して、ほぼ確実に開示されるとの見通しの場合、開示請求者相手に対してその時点で名乗り出ることをご提案する場合もあります。
こちら、発信者情報開示にかかった費用についても請求され得る可能性があるところ、早期の段階で名乗り出た方が、そこの費用が比較的低い段階で収められるので、
結果的にこちらの支出が少なく済む可能性があるからです。
そして、こちらの判断は、書き込み内容の具体的な物や、その周辺のものも確認する必要があり、掲示板上で書き込みの概要等をお伝えいただいても、ご回答は致しかねる性質のものです。

以上踏まえ、インターネット問題を取り扱っている弁護士事務所に相談されてみても良いかと思います。