退去費用と原状回復、経年劣化について
木造1戸建てに親が23年前に契約、死去により平成27年に覚え書きにて私が貸借人となっています。
このたび退去となり、これから大家さんとの立ち会いとなるのですが、親が契約していた際の契約書を確認したこところペット不可でした。(犬小型犬飼育中)犬を飼っていることは大家さんも知っており、特に何も言われたことがありません(大家さんの犬がなくなった際、フードなどいただきました)他にも破損箇所があり、修繕は必要と思いますが、23年家賃を納めており、なんとか敷金内で納めていただけないものか交渉できるものでしょうか?また、費用はどのくらいかかるものでしょうか?
・3DK 家賃4000→平成27年より35000 敷金120000
・ペット不可で犬飼育(契約書にはペナルティは記載なし)
・ドアの破損(殴ったあと)2枚 ベニアのような板の素材です
・ガラス戸破損2カ所(昔のガラスの引き戸)
・砂壁に穴(家族が殴って開けたもので石膏?も貫通)
・キッチン、浴室のタイル一部はがれ
・浴槽、換気扇、台所の汚れ(ガラス破損も含め小修理は借り主負担と契約書記載あり)
・畳表替え、ふすま張り替え(借り主負担と契約書記載あり)
大家さんより「畳替え(計16畳)とふすま張り替え(大小あわせて8枚)、ドアの修理は借り主負担
過失のあるものは原状回復」と言われています。契約時は不動産会社もはさんでいたようですが、管理会社はなく家賃のやりとりなど直接大家さんとやりとりしています。
過失の部分やペット飼育もあり敷金が戻らないのは当然ですが、23年も家賃を払い続けていますが補修などはほぼありませんでした。
経年劣化等を考えるとほぼ対応年数は超えているかと思いますがこの場合も100%借り主負担なのでしょうか?
高額請求されたらどうしようかと引っ越し前から不安でたまりません。
国土交通省の現状回復ガイドラインはご覧になっていますでしょうか?
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
ペット不可で犬を飼育したことによる損傷,家族がドアや砂壁を殴ったことによる損傷は借主負担でしょう。
畳表やふすまについては,通常の使用による自然損耗であれば,契約書に特約がない限り,賃貸人負担と思われます。
高額請求された場合には,一度面談の上で正式に弁護士にご相談されることをお勧めいたします。