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すずき けんいちろう
鈴木 兼一郎弁護士
横浜合同法律事務所
日本大通り駅
神奈川県横浜市中区日本大通17 JPR横浜日本大通ビル8階
対応体制
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インタビュー | 鈴木 兼一郎弁護士 横浜合同法律事務所

老老介護、孤立出産、アスベスト訴訟。メディアが直視しない現実を社会に届ける横浜生まれの町弁
創立から約55年、長い歴史を刻んできた横浜合同法律事務所。
地元・横浜生まれの鈴木 兼一郎(すずき けんいちろう)弁護士は、これまで刑事事件や労働問題などに力を注いできました。
裁判員裁判や少年事件の経験も豊富で、老老介護の果てに起きた殺人事件で執行猶予判決を手にした実績などが光ります。
加えて現在は、不動産などが絡む複雑な遺産相続などにも注力しています。
どんな思いで日々、依頼者と向き合っているのでしょうか。

01 原点とキャリア

創立から約55年、横浜の老舗事務所。刑事事件など年間100件超の相談

ーーはじめに、弁護士を志した理由を教えてください。

きっかけは中学生のとき、授業の一環で刑事裁判を傍聴したことでした。
薬物使用をめぐる裁判です。
被告が薬物に手を染めてしまった経緯や、それでも反省して立ち直ろうとしている思い。
それを法廷で必死に訴える弁護士の姿に、胸を打たれたんです。

それから法律に興味が湧き、大学は法学部に進学しました。
その後のロースクール、司法試験まで、中学時代のあの経験と思いをずっと抱えながら過ごしていました。


ーーそして念願を叶え、現事務所に入所されました。

当事務所は1969年に創立されて以来、約55年の長い歴史を誇り、在籍する弁護士は18人(2024年5月現在)。
その歴史と実績は、神奈川県トップクラスです。

私自身は2015年に入所し、もうすぐ10年(同)。
刑事事件や労働問題、相続、離婚・男女トラブル、破産など、年間100件を超えるご相談をお受けしてきました。
市役所や区役所での相談会にも率先して足を運んできました。

とくに重点的に扱ってきたのが、思い入れの深い刑事事件、それに労働問題や相続などです。
労働問題に興味が湧いたのは、私が大学生のときにリーマンショックが起き、大量の解雇や派遣切りが大きな社会問題となったからです。
それ以来、労働者の救済に奔走してきました。

02 得意分野と実績①

裁判員裁判や少年事件も数多く経験。介護疲れで親族を殺害も執行猶予に

ーー刑事事件では、これまでどんな事件に携わってきたんですか?

暴行、窃盗、詐欺、性犯罪、薬物など、さまざまな類型を扱ってきました。
さらに、少年事件や裁判員裁判にも積極的に関わり、経験を積んできました。

裁判員裁判では以前、親族を殺害してしまった2つの事件を担当したことがあります。
どちらもギリギリのところで実刑を回避し、執行猶予を獲得できた裁判でした。


ーーそれぞれどんな事件だったのか。詳しく聞かせてください。

ひとつは高齢の奥さまを、もうひとつは病気のお子さまを殺害してしまった事件でした。

妻や子どもに手をかけた、凶悪な殺人犯ーー。
世間やメディアはそんな風に一刀両断にしますが、果たして本人だけの責任と切り捨てていいのでしょうか。
2つの事件は、高齢夫婦の老老介護、重い病を背負うお子さんの過酷な介護が限界に達した先に起きてしまった悲劇でした。

もちろん、殺害自体は許されることではありません。
ただ、その裏には複雑な事情が潜んでいたんです。


ーー裁判では、そういった事情を訴えたんですか?

ご本人や親族などの協力者からお話を聞き、なぜ殺害に及んでしまったのか、どれほど介護に追い込まれていたのか。
過酷な実態や背景を必死に訴えました。

同時に裁判員裁判では、一般の方々が担う裁判員に資料などを使いながら、わかりやすく説明することも欠かせません。
当初は実刑判決が言い渡される可能性も大いにある状況でしたが、そうやってなんとか執行猶予を手にすることができたんです。


ーー最近は未成年が孤立出産に追い込まれ、死体遺棄罪などに問われる事件も目立つ気がします。

実は過去に、まさに同じような事件を担当したことがあるんです。

これにも、子どもを産んだ本人だけの問題として片付けられない事情がありました。
母親であるその未成年の女の子は家庭環境に深刻な問題を抱え、妊娠のことを周囲に相談できず毎日悩んでいたそうです。

彼女の人生は、その先も長く続きます。
将来の可能性をつぶしてはいけない、反省したうえで立ち直る機会を与えたい。
そんな決死の覚悟で弁護活動に当たりました。


ーーそして、どんな結末を迎えたのでしょうか?

刑事裁判を免れ、少年院送致となりました。
裁判になれば懲役刑が下る事態も十分予想されるなか、なんとか最悪の事態を回避することができました。

女の子は最初にお会いしたとき、涙が止まらずひどく落ち込んでいました。
それでも少しずつ落ち着きを取り戻し、再起への思いを口にするなど笑顔を見せてくれるようになったんです。
少年院に会いに行ったときも、近況や出院後の将来について明るい表情で話をしてくれました。

弁護士会の子どもの権利委員会に所属していることもあり、少年事件を通じてつらい境遇に置かれた何人もの子どもたちと向き合ってきました。
「あのとき、弁護士が支えてくれたから今がある」。
そんな風に、子どもたちの将来に光を照らせるような弁護士でありたいですね。

03 得意分野と実績②

複雑な相続も協議で円満解決へ。アスベスト訴訟など弁護団活動も

ーーほかに今、重点的に取り組んでいる分野はありますか?

最近は、相続のご相談も増えています。
親族間で揉めて話が先に進まず、助けを求めてこられる方々がたくさんいらっしゃいます。
うまく着地点を探して円満に解決するには、弁護士を頼ることをお勧めしたいですね。

たとえば以前、娘さんを亡くしたお母さまからご相談いただいたときのことです。
その相続をめぐって、娘さんの旦那さまとの間でトラブルが生じてしまったんです。


ーー何が問題になったんですか?

その旦那さまが相続対象の不動産を相談せずに第三者に貸し、賃料を得ていたようなんです。
ただ、旦那さまは情緒がやや不安定で感情的になりやすく、なかなか冷静に話し合いを行えない状況だったそうです。

それでも、私が介入させていただいたことで事態は大きく動き出しました。
旦那さまがそれまで得ていた賃料のうち、お母さまの相続分に当たる金額を支払うことで合意。
不動産も売却し、双方で分け合うかたちで解決にこぎ着けることができました。

相続で大切なのは、遺言を残しておくなど早めに備えることです。
残された家族があとで揉めないように、ぜひ早めにご相談いただきたいですね。


ーーこのほかに、弁護団活動にも熱心に取り組んでいるとお聞きしました。

建設アスベスト訴訟、マイナンバー違憲訴訟などに弁護団の一員として加わっています。
また、沖縄県東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設工事への抗議行動を制止するため、神奈川県警の機動隊が派遣されたことについて派遣中止などを求める住民監査請求にも携わりました。

ほかにも労働弁護団に所属しており、無料で電話相談を受ける労働相談ホットラインの活動も行っています。

弁護団事件によって社会に大きなうねりを起こし、新たな補償制度などにつなげる。
こうした活動も、弁護士に求められる大事な役割だという思いが強くあるんです。

04 依頼者への思い

心は熱く、頭は冷静に。DeNA・牧選手のような勝負強さと安心感を

ーー落ち着いたトーンで話す姿が印象的で、なんでも受け止めてくれそうな安心感があります。

依頼者さまに安心してお話いただけるよう、常に冷静に、そして近い距離感で接することには最もこだわってきました。
同時に専門用語はなるべく使わず、難しい法律問題や手続きをわかりやすく説明することも心がけています。

一方で、心の奥底ではメラメラと闘志を燃やしています。
一人ひとりの深刻な悩みや切実な思いに耳を傾けていると、「許せない」「なんとかしないと」と自然と感情が高ぶってくるんですよね。
心は熱く、頭は冷静に。
常にそうあろうと意識しています。


ーー横浜はご自身が生まれ育った場所でもあるようですね。

横浜には愛着があり、地元に貢献したい思いも人一倍強い自負があります。
まさにそれが、当事務所に入所した大きな決め手のひとつでした。

ちなみに、プロ野球・横浜DeNAベイスターズのファンでもあり、横浜スタジアムでもよく試合を観戦しているんです。
1998年に日本一になってから、応援を続けて約25年。
あのとき以来のリーグ優勝と日本一を、心待ちにしています。

今イチオシの選手は、牧 秀悟選手です。
打順4番でキャプテン、昨シーズン(2023年)は打点王に輝きました。
チームを引っ張るリーダーシップ、安心感、勝負強さ。
私も同じように、みなさんを全力で支え、必ず結果を出す。
そんな頼りがいのある弁護士になりたいですね。
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