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いわさき けんいち
岩崎 健一弁護士
ミカタ弁護士法人 東京事務所
恵比寿駅
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
対応体制
  • カード利用可
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  • メール相談可
  • WEB面談可
注意補足

初回相談(60分)は無料です。平日8:30〜23:00電話受付中。在宅事件の解決実績が豊富な事務所です。

インタビュー | 岩崎 健一弁護士 ミカタ弁護士法人 東京事務所

初受任の労働事件が判例になり、刑事弁護でも無罪判決。キャリア約30年、逆境に強い東京事務所所長

約30年もの長いキャリアを誇るミカタ弁護士法人の岩崎 健一(いわさき けんいち)弁護士。
現在は東京事務所の所長を務め、民事から企業法務、刑事までさまざまな事件を扱っています。
初めて受任した労働紛争が判例になったり、刑事事件で無罪判決を手にしたりと、複雑な事件を何度も解決してきました。
常識にとらわれず、クリエイティブな発想で事態を打開するーーその真髄に迫ります。

01 弁護士としての歩み

キャリア約30年、ライブドア事件の裁判も担当した東京事務所所長

ーー弁護士登録は1997年です。長いキャリアをお持ちですね。

もうかれこれ、30年近くこの仕事を続けています(2025年5月現在)。

最初に入所したあずさ総合事務所には8年ほど在籍し、民事や刑事事件を幅広く担当するとともに、裁判の場数も踏みました。
同時に、会社更生や民事再生の分野で国内トップクラスの実績を持つ清水直法律事務所と連携し、全国を飛び回り大型事件にも携わってきました。

新人の頃から複雑な事件に関わることができたのは大きかったですね。
最初に入所した事務所で柏原所長から手取り足取り熱心に教育してもらい、みっちり鍛えられました。


ーーそれから、独立されたとお聞きしました。

代表から「後を継いでくれないか」と打診もされたんですが、独立する道を選びました。
それから20年近く、ひとりでいろんな事件と向き合ってきました。

とくに印象に残っている事案のひとつが、実業家の堀江貴文さんが率いていたライブドアの不正会計事件です。
その刑事と民事の両方の訴訟を担当しました。

現在は、ミカタ弁護士法人東京事務所の所長をしております。
当事務所は東京と長野(飯田市)、大阪に拠点があります。

労働問題、離婚・男女トラブル、相続、交通事故、刑事事件、債務整理など一般の方々からさまざまなご相談をいただいているほか、企業法務にも強く、中小やスタートアップを中心に多くの企業の法律顧問もお引き受けしています。

02 解決事例と実績①

内定の取り消しを争ったインフォミックス事件。地位保全の仮処分が認められ判例に

ーー長いキャリアのなかで、どんな事件を解決してきたのか。ぜひ詳しく教えてください。

まずは、弁護士になって初めて受任した事案で、弁護士になって1か月もたってなかったと思います。
採用の内定取り消しをめぐって争った「インフォミックス事件」と呼ばれる労働紛争で、マスコミにも注目された事件でした。

発端は、私が以前通っていた英会話スクールで知り合った男性から届いた悲痛な叫びでした。
彼は大手IT企業に勤めていたんですが、別会社からヘッドハンティングされ、転職を決断し内定を得たそうです。
ところが、経営悪化を理由に入社を辞退するよう勧告されたんです。


ーーそれは話が違うじゃないですか。ひどい仕打ちですね。

しかも、その時点で依頼者さまはすでに前職の会社に退社届を出し、もう後戻りできない状況でした。

就職予定だった会社は入社自体の勧告とともに、当初約束していた待遇や業務内容とはかけ離れた入社条件も提示してきました。
ただ、それは到底飲める内容ではなかったそうです。
依頼者さまは抗議するとともに、入社を辞退した際の補償を要求するなどしたところ、今度は内定を取り消されてしまったんです。


ーー相手の対応は、許しがたい暴挙に見えて仕方がありません。

ですから、私たちは内定の取り消しが違法として東京地裁に地位保全などの仮処分を申請したんです。

ただ、困難にも直面しました。
前例がないため、私たちの主張が認められないおそれがあったんです。

裁判官からは、私たちの主張を裏付ける、判例も学説もないと指摘されました。
そんな逆境のなかでも試行錯誤し、なんとか独自の理論をひねり出しました。
それが見事に採用され、内定の取り消しを無効とする判断が下されたんです。

記者会見には大勢のマスコミが駆けつけ、翌日の新聞には一面トップのニュースとして報じられました。
判例付きの六法全書(法令集)『模範六法』にも掲載され、内定取り消しをめぐる判例として現在、広く参考にされています。

03 解決事例と実績②

初めての刑事事件で無罪判決。カギを握った“アナザーストーリー”とは

ーー先ほどのケースは、初の受任事件が判例になるという輝かしい実績ですね。

刑事事件でも似たような経験をしました。
初めて受任した刑事事件で無罪判決を勝ち取ったことがあるんです。

私が弁護人を務めたのは、連続強姦事件の被告人でした。
懲役9年を求刑されたんですが、一審で言い渡されたのは無罪判決。
その後、検察は控訴を断念し、そのまま無罪が確定したんです。


ーー日本の刑事裁判における無罪判決の確率は0.1%以下といわれています。なぜ無罪を手にできたんですか?

「岩崎先生のスタイルは、“アナザーストーリー”をつくることですね」。
後日、この裁判に興味を持って取材していただいた大学教授に指摘されたことですが、これが大きな決め手のひとつになりました。

刑事事件では警察や検察が取り調べを通じて供述調書を作成し、それが訴訟で重要な証拠になります。
弁護士はその矛盾を突いたり、反論したりして争うのが一般的な闘い方です。
ただ、それでは検察側の土俵で争うような状況になってしまいます。
私はその戦法では勝ち目がないと考え、別のアプローチを試みました。


ーーそれが“アナザーストーリー”をつくることだったと?

その通りです。
そのために逮捕直後に接見に出向き、それ以降も10回ほど接見を重ねて、警察や検察より先に “調書”を作成したんです。
それも、細部まで入念に練り上げたものです。
それをあの大学教授が、“アナザーストーリー”と名付けてくれたんです。

捜査機関が作成した調書と、私が先手を打ってつくり上げたオリジナルの“調書”。
裁判所は私たちの“調書”の方が証拠価値が高いと判断し、無罪判決につながりました。

この判決は刑事弁護の専門誌で取り上げられたほか、これがきっかけで第二東京弁護士会から刑事弁護士向けの講演会の依頼もいただくことになりました。
もちろん、依頼者さまもとても喜んでくださいましたね。

04 事件解決のスタンス

どんな事件も逃げずに、クリエイティブな発想で打開する。小説や演劇も

ーー常識にとらわれない発想が目を引きます。一体どこから生まれてくるんですか?

そもそも、何事もクリエイティブに発想することが好きなんです。
前例のない事態に直面したり、逆境に追い込まれたりするほど、「やってやろう」と気持ちが奮い立つようなところがあるんですよね。

好奇心が旺盛、とも言えるかもしれません。
実は本業以外でも、小説を執筆したり、演劇を上演したり、映画も制作しました。


ーーどんな小説を書かれたんですか?

タイトルは、『女子弁護士 葵の事件ファイル』(双葉社)です。
身近な法律トラブルを小説形式でわかりやすく解説する法律本であり、駆け出しの女性弁護士の青春小説としても楽しんでいただけるはずです。

演劇やお芝居についても、ユニークな活動だとして私の地元の『宮崎日日新聞』に取材していただき、その縁でかつて1年ほど連載エッセイを担当させてもらいました。
さらに、自主映画を制作し、上演したこともあります。


ーーそれにしても、すごいバイタリティですね。

私は、どんなに難しい事件からも決して逃げず、むしろ気持ちを高めて立ち向かっていきます。

それとともに大切にしているのは、一人ひとりの依頼者さまの不安や悩みに共感し、心の底から納得していただける解決策を見つけ出すことです。

また、労働事件や刑事事件に限らず、離婚事件や相続事件、企業法務についても多数の案件を経験しており、特に、離婚等の家事事件は、100件以上の経験があります。

東京事務所には現在、5人の弁護士が在籍しており、原則として、複数の弁護士でみなさまを力強くバックアップさせていただく体制を取っております。
ぜひ気軽に私たちを頼っていただけるとうれしいですね。
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