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やまざき こうへい
山﨑 恒平弁護士
やまざき法律事務所
神田駅
東京都千代田区神田紺屋町27-1 長浜ビル4階
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 夜間面談可
  • メール相談可
  • WEB面談可
注意補足

※「初回相談無料」は債務整理、労働事件(労働者側)のみとなります。※電話相談は承っておりませんので、予めご了承ください。

インタビュー | 山﨑 恒平弁護士 やまざき法律事務所

ひとつとして、同じ事件は存在しない。約100年続く老舗事務所で叩き込まれた弁護哲学

「ひとつとして、同じ事件は存在しない」。
自らの弁護哲学を力強く語る、やまざき法律事務所の山﨑 恒平(やまざき こうへい)弁護士。
約100年続く老舗法律事務所で修行を積み、2022年10月に満を持して独立しました。
現在は個人・法人とも幅広く相談を受けており、不貞の慰謝料請求をめぐる交渉では2ヶ月弱の短期間に約300万円を獲得した実績も。
冒頭の弁護哲学には、どんな思いが込められているのでしょうか。

01 弁護士としてのキャリア

大正時代から約100年続く老舗事務所で修行。熱血指導を受け独立

ーー独立するまでにどんなキャリアをたどってきたのか。まずはその点からお聞きします。

現在の事務所を開業する前に、2つの法律事務所で実務経験を積みました。

とくに、今の私を形作るうえで大きかったのが、独立直前まで所属していた事務所。
大正時代から続く、約100年もの長い歴史をもつ老舗事務所です。
そこで弁護士としての基礎や心構え、依頼者さまとの適切な距離感を叩き込まれました。

当時おもに扱っていたのは、企業法務です。
契約書のレビューをはじめとする基本業務から、不動産開発の大型プロジェクトなどまで、山ほどいろんな経験をさせてもらいました。

伝統を重んじる事務所の風土と、職人気質の代表弁護士。
今振り返ると、代表による熱血指導はすさまじいものでした。
それにずいぶんと鍛えられ、自信を植えつけてもらいましたね。
実際、過去にその指導を受けた多くの弁護士が私のように巣立っていき、活躍していると聞いています。

02 得意分野と解決事例①

ペーパーカンパニーを使った不動産競売の妨害工作。裁判所の決定を覆す

ーーそれは単なるスパルタ教育ではなく、愛のある指導だったと想像します。

その代表のもとで、厳しい指導を受けた約5年。
その間に、一度だけ褒められたことがあるんです。
不動産競売をめぐる事件で、裁判所の決定を覆したときのことです。

裁判所の決定がひっくり返ることは、滅多にありません。
それもあって、代表が「よくやったな」と一言、口にしたんです。
記憶をたどる限り、こんな風に褒められたのは後にも先にもこの一度きりだったはずです。


ーーそれほどの偉業だったわけですね。どんな事件だったのか、詳しく教えてください。

不動産競売を裁判所に申し立てたんですが、相手方から執拗に競売妨害を繰り返され、最終的には、営業実態のない会社に落札を認める決定が裁判所から出されてしまい、円滑に手続を進めることができなくなりそうな事案でした。

何年にもわたる様々な妨害活動の結果、ようやく入札手続までこぎつけたのですが、相手方は競売を阻止しようと、実態のないペーパーカンパニーをつくって入札に参加してきたんです。
ただ、それは妨害工作のためだけにつくった架空の会社です。
そもそも端から支払う意思がないので、落札しても手続きが進まない。
そんな八方塞がりの状態となってしまったんです。

いくら実態のないペーパーカンパニーであっても、法人名や登記簿などがあれば、裁判所としては便宜上、入札金額が一番高いところに決定を出さざるを得ない事情がありました。


ーーそれで、どうやって事態を打開したんですか?

最高額の入札者を排除してもらうための民事執行法上の理屈として、その入札者がペーパーカンパニーに過ぎず、元の所有者と実質的に同一ということを主張・立証するという目標を立てました。
そうすると課題は、相手の会社がペーパーカンパニーであることを、どうすれば立証できるか。
カギを握ったのは、その事実をいかに明瞭度高く、具体的に示せるかどうかでした。

とにかく足を動かそう。
私はそう思って、そのペーパーカンパニーの「本社」があるとされるビルへ向かいました。
6〜7階建ての古い雑居ビルに、20〜30の部屋があったと記憶しています。

半日かけてそのビル内を歩き回ったんですが、相手方の会社が営業している様子はまったく見当たりませんでした。
それを証拠として提出するため、すべての部屋の表札や郵便受けの表示を撮影し、また分かりやすいように報告書にまとめ、裁判所に異議申し立てを行ったんです。
その結果、こちらの主張が認められ、裁判所の当初の決定が覆ったんですよ。

最後まであきらめずに、なんとか知恵を絞って手にした成果でした。
代表は、きっとその点を評価してくれたんでしょうね。

03 得意分野と解決事例②

不貞の慰謝料、約2ヶ月の交渉で300万円を獲得したスピード決着

ーー個人案件も積極的に受けておられますね。過去に担当した事件で、思い出深いものはありますか?

不貞の慰謝料請求について、交渉入りから2ヶ月弱の短期間に約300万円の慰謝料を獲得した事案がありました。
不貞の慰謝料としては高額なレアケースですが、それを実現できたのは決定的な証拠を手に入れられたからでした。

たとえば、相手が不倫相手と2人で旅行に行っていたときの写真です。
「夫がそういった写真を保存している場所に心当たりがある」。
きっかけは、そんな依頼者さまからの情報提供でした。

それでタイミングを見計らって依頼者さまに探してもらい、写真を入手したんです。
決定的な証拠を手にしたことで、交渉は終始、有利なペースで進めることができました。


ーー決定的な証拠を集めるために、何かポイントや工夫があるんでしょうか?

決してマニュアルがあるわけではありません。
どんな証拠を、どれだけ残すべきか。
それは、事件によって千差万別です。

大事なのは、相手の性格や行動パターンを把握することでしょう。
たとえば、ことあるごとにメモを取るような几帳面な性格なのか。
パソコンやスマホは普段から厳重に扱っているのか、それともセキュリティが甘いのか。

依頼者さまのお話を参考に、相手の心理や行動を予測し、証拠がありそうな場所を特定する、あるいはその可能性が高いルートから探りを入れていく。
そんな風に、事前に作戦を立てて戦略的に進めていくことが重要です。


ーー先ほどの事件は、そんな入念な準備が有利な交渉につながったわけですね。

ひとつとして、同じ事案は存在しない。
これは、私が最も大事にしている信念と格言であり、これまでの弁護経験を通してたどり着いた境地ともいえます。

今や法律情報はインターネットでも入手できる時代です。
ただ、それを読んだだけで、なんとなく理解したように錯覚してはいないでしょうか。

外形的には同じように見えても、中身を掘ればそれはまったく違うもの。
それを型通りに当てはめるだけでは、本当の解決にはたどり着けないはずです。
それどころか、先入観や安易な決めつけは思わぬ落とし穴につながり、相手に足元をすくわれる恐れがあります。


ーー解決方法は一つひとつ異なり、オーダーメイドの作戦立てが必要だと。

そして、そのヒントは常に依頼者さまとの会話から生まれる。
私はそう信じています。

お話にじっくり、丁寧に耳を傾け、深く、粘り強く掘り下げていく。
そのなかに、決定的なポイントや解決の糸口、隠れたリスクがあることが珍しくないからです。

ですから、相談時間は30分や60分などで機械的に区切ることはせず、初回相談後も何度も入念に打ち合わせを重ねる。
私は、常にそんな密なコミュニケーションを大事にしていますね。

04 弁護士としての原点

バブル崩壊で会社を畳んだ祖父。「人の役に立ちたい」と誓った日

ーー事務所の開業は、今後の弁護士人生を占う大きな節目、ターニングポイントになりそうですね。

私が弁護士を志した原点、それは小さい頃の祖父との思い出にあります。

不動産関係の会社を経営していた祖父ですが、バブル崩壊のあおりを受けて会社を畳むことに。
そのときお世話になった弁護士がとても親切な方で、その後何十年にもわたって年賀状のやりとりをするなど長い付き合いがあったそうです。
それを、祖父がうれしそうに話すんですよ。
私もそんな風に、「人の役に立ちたい、人の人生にかかわりたい」と思うようになったんです。

依頼者さまにとって、弁護士を頼るのは一生に一度あるかないかの重大局面です。
一人ひとりに親身に寄り添い、息の長いサポートをし、一緒に解決策を探していく。
そんな温かみのある弁護が私の理想です。

何を話せばいいかわからない。
将来どうなるのか見当がつかない。
そんな悩みや不安を、私にすべてぶつけていただきたいですね。
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