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ほんま あかり

本間 星弁護士

弁護士法人翠 川口事務所

川口駅

埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル6階

対応体制

  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 夜間面談可

注意補足

※法テラスの利用については、案件によって利用不可の場合もございます。ご了承ください。

私のバイブルは「推理小説」だった。離婚や相続の裁判に強い弁護士、勝負強さの源泉とは

離婚や債務整理に詳しく、裁判にも強い弁護士法人翠の本間 星(ほんま あかり)弁護士。
訴訟での勝負強さは、かつて読み漁ったという推理小説からヒントを得た、証拠の解析や人間心理の読み解き方に裏付けられたものでした。
事件解決への執念、依頼者への思い、憧れの存在について語っていただきました。

01 法曹界に憧れた幼少期と学生時代

推理小説から始まった法曹への道。大学では空手や海外ボランティア

ーー法曹界、そして弁護士を仕事に選んだのには、どんなきっかけがあったんですか?

幼稚園や小学生の頃から推理小説やドラマが大好きで、刑事事件に興味を持ったのが最初のきっかけです。

人気アニメ『名探偵コナン』から始まり、小説家でいえば横溝正史、江戸川乱歩、西村京太郎、シャーロック・ホームズ、山村美沙、東野圭吾と、推理小説は数えきれないほど読み込みました。
テレビのサスペンスドラマにも、かじりつくように見入っていましたね。

そして、そこには弁護士を含め、法曹界の人たちがたびたび登場していました。
最終的に弁護士を選択したのは、困っている人の悩みを解決し、明るい未来を切り拓く。
一人ひとりの人生に深く関わりながら、そのお手伝いができると考えたからです。


ーーそれにしても、幼少期から推理小説にのめり込んでいたお話には驚きました。

確かに、その話題で友人と意気投合するようなことはほとんどありませんでしたね。

昔から好奇心が旺盛で、思い立ったら脇目もふらずに行動する性格でした。
大学選びもまさにそうです。
生まれは和歌山県ですが、「一度住んでみたい」と遠く離れた北海道大学に進学したんです。

大学時代は空手部に入部し、全国大会にも出場。
インドの農村地域での女性の自立支援、スラム街での公衆衛生に関するボランティア活動に携わったのも忘れられない思い出です。

02 現在の事務所と重点分野

離婚と債務整理に注力。忘れられない「涙」と「感謝」の法律相談

ーーその後、現在の事務所に入所した理由もお聞きできますか?

決め手のひとつは、依頼者様に寄り添う姿勢でした。

たとえば、事務所の立地です。
弁護士にとって便利な裁判所の多い大都市ではなく、依頼者様のアクセスを考えて地方都市にオフィスを構えています。
それは、誰もが気軽に弁護士に相談できる社会になるようにーーという思いからだそうです。

同時に、どんな事件にも幅広く対応している点にも惹かれました。
離婚や相続などの家事事件、債務整理、労働問題、交通事故、刑事事件、外国人問題。
扱う分野が広いほど、より多くの方々の力になれるはずですからね。


ーー本間先生ご自身は今、どんな事件を重点的に扱っているんでしょうか?

ひとつは、離婚関係のご相談です。
事務所として最も実績豊富な分野のひとつで、年間相談件数は数百件に上ります。

私自身は弁護士会の「子どもの権利委員会」にも所属しており、親権などお子さんが関わる問題にも力を入れています。

それと、債務整理のご相談も多いですね。
入所したての頃に担当した、ある依頼者様の姿には衝撃を受けました。
ご相談に乗っている最中に、突然泣き出してしまったんです。
きっと、相当追い詰められていたんでしょうね。

それでも、「相談に来てよかった。光が見えた」と最後はほっと一安心された様子でした。
なかには、自殺を考えるまで追い詰められてしまっている方もいらっしゃいます。
そんな方々の人生の再出発をお手伝いできるのは、大きなやりがいです。

03 事件解決のプロセス

弱い証拠も、つなぎ合わせて強くする。裁判官を説得した訴訟書面

ーースムーズに問題解決できればベストですが、なかには困難な案件もあるはずです。

問題や争いがこじれにこじれ、一向に出口が見えない。
そういう場合は裁判までもつれるケースが多いですが、私は訴訟案への思い入れも強く、積極的に引き受けています。

がんじがらめになった問題の論点を整理し、和解で円満解決へもっていく。
あるいは、相手と真っ向勝負を挑み、力で打ち負かす。
まさに弁護士の腕の見せ所であり、力量次第で結末の明暗がくっきり分かれます。
だからこそ、そこにやりがいやおもしろみを感じるんです。


ーー頼もしいですね。実際、どんな裁判を担当しているんですか?

では、ある相続の裁判をご紹介します。

依頼者様は、親戚を亡くされた方でした。
その親戚(被相続人)は依頼者様に闘病生活を支えてもらったことから、亡くなったときは一部の資産を依頼者様に贈与する、という1枚のメモ書きを残していたそうなんです。

そして、約束通りに依頼者様は財産の一部を受け取りました。


ーー問題があるようには思えませんが、どんなトラブルに発展してしまったんですか?

その被相続人には、認知症の母親がいらっしゃいました。
ある日、母親の成年後見人とご親族が、依頼者様が遺産を受け取ったのは「不当利得だ」として返還を請求してきたのです。

相手方の態度はかなり強硬でしたが、裁判所からはこちら側の全面勝訴に近い内容の和解案が提示されました(2022年9月現在)。
有利な方向に運べたのは、根拠を明示した説得的な書面を作成できたことだと思っています。


ーー被相続人が残したのがあくまで「メモ書き」なら、証拠として裁判所が重視しないような事態もあり得たのではないですか?

それが何を意味するのか、そこからどんなメッセージが読み取れるのか。
依頼者様からのヒアリングや、それ以外にもあった膨大な関連資料から、丹念に証拠を拾い上げる必要がありました。

この裁判に限らず、たとえ単体では弱くても、複数の証拠を結びつけることで補強する。
そんな風にして言葉や書面に説得力を持たせることは、勝訴をもぎ取るための大事なポイントです。
そこをうまくクリアできたのが大きかったのではないでしょうか。

04 弁護士としての強みと信念

証拠と人間心理を広く、深く読み取る。小説と現実をつなぐもの

ーーそれこそ、推理小説にも通ずるような観点とアプローチにも見えました。

犯人は誰なのか、どんなトリックが隠れているのか。
登場人物の心の機微を追いながら、それを想像したり、読み解いたりするのがとにかく面白くて。
それが推理小説に熱中した大きな理由でした。

証拠を見つけ、推理し、パズルのピースを合わせるように答えを突き止める。
裁判などにおける主張の組み立ても、似たようなところがあるかもしれませんね。

それと、依頼者様とのコミュニケーションもそうです。
心理描写から、人の心を読み取ることも推理小説の醍醐味です。
ご相談に乗っていると、依頼者様がどうも腑に落ちない表情をされていることがあるんです。

そんなときは、「どこが引っかかっていますか?」とお気持ちや意思を慎重に確認するようにしています。
ありがたいことに、依頼者様からは「話しやすい」とよく言っていただけるんです。


ーーそれは、対相手とのやり取りにも活かせそうですね。

交渉や裁判では、相手方との駆け引きも重要ですからね。
どうすれば相手を説得でき、こちらに有利な展開で進められるか。
そのあたりのコミュニケーションや駆け引きにも、得意意識があります。

ただ、最後は根性や粘り強さがモノをいう局面があるのも事実です。
そこは空手部で鍛えられましたね。
土俵際に追い込まれても、グッとこらえて一歩踏み出す力。
今こうして仕事に役立っているので、厳しい練習に耐えた甲斐がありました。


ーーこれからも続く弁護士人生。最後に、改めて大事にしたい思いや指針を聞かせてください。

今、パッとある人物が思い浮かんできました。
日本の戦争犯罪を裁く東京裁判に参加した、インドのパール判事です。

彼は、戦犯全員の無罪を主張したんです。
厳罰を望む国際的世論が広がるなかで、戦争犯罪そのものは非難しつつも、刑罰はあくまで法律に則って行われるべきだと。
最後まで、その信念を貫いたんです。

外圧や周囲の空気に屈することなく、法と自らの信念に基づいて判断を下す。
同じ法律家として、私もどんな状況でも信念を貫き、依頼者様の権利を守る。
そんな力強い弁護士になりたいですね。
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