とみます やすと
冨増 泰斗弁護士
弁護士法人鷹匠法律事務所
新静岡駅
静岡県静岡市葵区鷹匠1-5-1 NEUEZEIT(ノイエツァイト)ビル4階
静岡で40年超、労災や交通事故に強い地域密着の事務所。若きホープの徹底調査と証拠解析
静岡県で40年以上の歴史を誇る、弁護士法人鷹匠(たかじょう)法律事務所。
若きエースとして期待される冨増 泰斗(とみます やすと)弁護士の強みは、徹底した証拠解析と巧みな交渉術です。
その理由は、学生時代にのめり込んだ歴史研究にありました。
「名ばかり管理職」の未払い残業代で和解を実現させた実績があるほか、事務所としてもとくに労働災害や交通事故に関して県内有数の解決実績を持っています。
若きエースとして期待される冨増 泰斗(とみます やすと)弁護士の強みは、徹底した証拠解析と巧みな交渉術です。
その理由は、学生時代にのめり込んだ歴史研究にありました。
「名ばかり管理職」の未払い残業代で和解を実現させた実績があるほか、事務所としてもとくに労働災害や交通事故に関して県内有数の解決実績を持っています。
01 現事務所の歴史と実績
静岡で40年超の歴史。労災や交通事故はじめ、県内随一の解決実績
ーー現在の事務所は、静岡県で40年以上の長い歴史がありますね。
40年以上にわたって蓄積してきた事件処理の豊富な実績が、私たちの最大の強みです。
県内を代表する法律事務所だと自負しています。
とくに労働災害(労災)と交通事故は、いずれも県内で有数の解決実績があります。
代表弁護士は、静岡アスベスト(石綿)被害救済弁護団の団長も務めているんです。
近年は相続や債務整理に関するご相談も増えており、そうした分野にもかなり力を入れています。
私自身は岐阜県の出身ですが、司法修習地が静岡だった縁から当事務所に入所しました。
実は、修習先の法律事務所が鷹匠法律事務所の弁護士と対峙することが多く、当時から「手強い相手だ」と評判のよさを耳にしていたんです。
それも入所を決めた大きな理由のひとつでした。
02 注力分野と過去の解決事例
「名ばかり管理職」の未払い残業代。徹底した証拠集めで和解へ
ーー冨増先生ご自身としては、これまでにどんな事件を扱ってきたのでしょう?
先ほどお伝えした労災や交通事故のほか、相続や離婚・男女問題をはじめとする家事事件、企業法務なども含めて幅広く扱っています。
最近担当したなかでは、未払い残業代を争った裁判で和解に漕ぎ着けた事件が印象に残っていますね。
ーーどんな事件だったのか、ぜひ詳しくお聞きかせください。
依頼者さまは、ある居酒屋チェーンでSV(スーパーバイザー)として働いていらっしゃった方です。
SVとは複数店舗を管轄し、スタッフ教育などを含めたマネジメント業務を担うようなポジションです。
店長よりもワンランク上の立場、と言えばわかりやすいでしょうか。
会社側の説明では、SVは「管理監督者」に当たるとして残業代を支払う必要はないというのです。
ただ、「名ばかり管理職」という言葉があるように、依頼者さまは肩書きとしてはSVですが、実際には店舗の現場仕事をかなりこなしていたんです。
ーーつまり、管理監督者に当たらないことを証明する必要があったということですか?
厳密に言うと、管理監督者に該当するという主張・立証責任は相手方にあります。
しかし、こちらでも反証する必要がありました。
そこで、すぐに証拠集めに動きました。
まずは、店舗のホールやキッチンの仕事に追われていたことを明らかにするために、依頼者さまと協議して同じSVの現役社員との会話をこっそり録音してもらったんです。
どのくらいの頻度で現場の仕事に時間を割いていたのか、そういったことを裏付けるためです。
すると、店長とSVの労働環境がほとんど変わらない実態が明らかになりました。
さらに、別の同僚スタッフの協力も取り付け、現場の勤務実態を明かしてもらいました。
裁判でそれをもとに陳述書を作成するなどして争ったところ、会社側が折れてこちらに有利な和解案を出してきたんです。
03 弁護士としての強み・武器
歴史論文の読み込みで磨いた証拠解析、外交官からヒント得た交渉術
ーーその事件は緻密な調査、丹念な証拠集めが決め手になったわけですね。
それは私の武器のひとつだと自負しています。
実はまだ司法修習生だった頃に、ある裁判官から「記録や証拠を細かく分析できている」と言ってもらったことがあるんです。
それまで強く自覚したことはなかったんですが、学生時代にいろんな歴史の文献資料を読み込んでいたこととも関係しているのかもしれません。
ーー歴史資料の読み込みと、証拠の収集には共通するものがあると?
大学では歴史を専攻し、日本語だけでなく英語やフランス語の文献も読み漁っていました。
自分自身もよく論文を書いていたんです。
ちなみに、卒論のテーマは「七年戦争におけるフリードリヒ大王の外交政策 ウエストミンスター協定とプロイセン・ロシア同盟の比較」でした。
とくに外交の歴史が好きで、18〜20世紀あたりの宰相や外交官の伝記をよく読んでいましたね。
裁判では、忍耐強く記録を読み込み、わずかな違いを発見して相手の主張の矛盾を突く必要があります。
地味な作業ですが、何度も読み込むうちに段々と重要な手がかりが浮かび上がってくるんです。
どんなに小さな間接事実も見逃さず、交渉を有利に進める。
これは私の強みといえます。
さらに言えば、よく研究していた「外交」も裁判や調停でのやりとりに通ずる部分があると思うんです。
外交は相手と対峙し、先手を打ったり,忍耐強く待つ駆け引きでもあります。
裁判などでの先を見据えた判断や交渉も、外交の歴史研究からヒントをもらっていますね。
ーー資料や記録と同様に、依頼者との会話のなかから重要な手がかりが見つかることもあるのではないですか?
そうですね。
そのためには、初回相談を中心にできる限り早い段階で、依頼者さまから正確に事実や事情を聞き取ることが何よりも重要です。
例えば、裁判でも審理の途中で新たな事実が判明し、その後こちらが主張を変遷させてしまうようなことがあると、相手に矛盾を突かれてしまうからです。
ただ、最初のうちはまだ必ずしも依頼者さまとの信頼関係が構築できているわけではなく、その段階で詳細に事実を聞き取ることは決して簡単ではありません。
だからこそ、私は依頼者さまの話を遮らず、最後までじっくり耳を傾けることを大事にしています。
否定せず、肯定すること。
共感し、歩み寄り、味方だと伝えること。
そんなコミュニケーションを常に心がけていますね。
一人ひとりにたっぷり時間をかけながら、丁寧に寄り添うのが私のモットーです。
04 依頼者への思い、信念
郵便局から法曹界へ。「目の前のひとりのために」信念貫く
ーー長い歴史を持つ事務所のなかで、最年少の弁護士ですね。事務所の期待も大きいのではないですか?
実は私は以前、郵便局で働いていたんです。
地域や住民のみなさんのために働くことは立派な仕事です。
ただそれ以上に私は、困っている方々と1対1で、同じ目線で、もっと近い距離で、目の前にいらっしゃる一人ひとりの依頼者さまに尽くしたい。
そう思ってこの世界に足を踏み入れました。
今でもよく思い出す事件があるんです。
自主退学を勧告され、退学してしまった高校生の事件を担当したときのことです。
原因は、校内での些細な金銭トラブルでした。
戒告や停学処分で済ませれば十分なのに、いきなり退学を迫られたんです。
最終的には本人の意向もあり別の高校に入学したんですが、交渉して相手方が提示してきた2倍の金額で和解することができました。
ーーそれが印象に残っているのは、なぜでしょうか?
大きな声で言いづらいところがあるんですが、その事件は比較的安い金額でお引き受けしたんです。
おそらく弁護士によっては、受任しない判断をしてもおかしくなかったはずです。
ただ生徒の方や保護者の方のお話を聞いていると、「このままではいけない」「なんとか力になりたい」と思わずにはいられませんでした。
目の前の困っている方々のために、どんな事件も全力で向き合う。
その思いはどんなに事件処理の経験を積んでも忘れたくありません。
依頼者さまに心の底から満足していただけるよう、これからも一つひとつの事件にしっかり向き合っていきたいですね。