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もりた さとし
森田 聡弁護士
新虎通り法律事務所
内幸町駅
東京都港区西新橋1-21-8 弁護士ビル806
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インタビュー | 森田 聡弁護士 新虎通り法律事務所

トコトン考え抜いて手繰り寄せる最善の結果。「三方よし」の解決にこだわる弁護士の矜持

考えに考え抜くーー。
新虎通り法律事務所の森田 聡先生(もりた さとし)弁護士は、解決の質にこだわり抜きます。
そのために徹底しているのが、多角的にみること、そして考え抜くことです。

「一方向だけからのアプローチによる解決では、本質を見誤る可能性があります」

と弁護スタンスの狙いを明かす森田先生。

幅広い分野への対応、財務局での勤務経験、大学講師、税理士など、多彩なキャリアは、複眼を磨く一環でもあります。
柔軟かつシャープな視点・思考ーー。
常に考え続ける、森田先生の思考回路がどのように育まれているのか。
多彩な経歴を辿りながら、その弁護哲学の一端に迫ります。

01 弁護士を志した理由

弁護士を目指して東大法学部へ入学。思わぬ回り道を経て、法曹界へ

ーー弁護士になる前は不動産会社にいたそうですね。

もともとは弁護士になろうと、中学時代から勉強に励んでいました。
身近に弁護士がおり、カッコよさそうな仕事だと目標にしていたんです。
大学は東大法学部に入学し、順調でした。

ところが、キャンパスでは志の違いから周囲の人間とうまく馴染めず、バイトに明け暮れる日々を送るようになったんです。

大学こそ4年で卒業したのですが、関心は「法律」から「人」に移り、学生時代からの接客バイトを人間観察も兼ねてそのまま続けていました。
2年ほど続けたころ、さすがに「このままではいけない」と思い、司法試験にトライしたものの、残念ながら不合格。
しかも、少し勉強をしすぎたようで、体調を崩してしまいました。
不動産会社へは、そんな状況のときに、たまたま縁があって、入社したんです。


ーー東大入学を境に、人生のルートが少し変わってしまったのですね。

それでも弁護士になったのは、ある意味運命的だったといえるかもしれません。
その日、めったに読まない新聞をたまたま手にしたんです。
目についたのは、ちょうど制度がスタートした法科大学院の適性試験の募集要項。
一次はすでに締め切られていましたが、二次には間に合うタイミングでした。
結局、そのままロースクールを経て、司法試験をパス。
制度の一期生として、弁護士資格を取得することができました。

02 これまでのキャリア

多角的視点で事案と向き合う。多様なキャリア・経験を積み重ね、培ったホンモノの複眼

ーー人生、なにが転機になるかわかりませんね。

その日、私が新聞を見ていなければ、いまごろどうなっていたのか…。
そうはいっても、未知のことをいろいろ体験することは性に合っているんです。
ですから、環境の変化やさまざまな経験を積み重ねていく過程で、とくに不安を感じることもなく、むしろ、それを楽しむ自分がいましたね。


ーー弁護士になってからの多彩な経歴はまさに、そうした志向が反映されている?

最初の事務所では、大企業を中心に、企業法務の案件を勉強させていただきました。
その後、任期付き公務員として財務局へ。
主に金融検査に携わり、金融機関をネチネチと攻めていました(笑)。

対象は企業が多かったのですが、一方でもっと個人の依頼者と向き合って、深掘りしながら弁護活動をしてみたいという想いがありました。

それで渋谷パブリック法律事務所へ移籍しました。
ここでは「パブリック」とあるように、本当に困っている方の弁護をしながら、同時にリーガルクリニックとして、事件を題材に学生に法律の指導もしていたんです。


ーー企業、金融関係、個人、そして大学講師。本当に多様な経験を積まれてきたのですね。

私は、物事をいろいろな角度から見ないと気が済まない性分なんです。
これは弁護活動においても、私自身がとてもこだわっている部分。

たとえば、企業法務なら会社側・相手側、債務整理なら貸す側・借りる側、離婚なら夫側・妻側…反対側は当然として、プラスアルファで複数の視点から事案に目を向けないと、本質を見誤りかねません。例えば、相続の案件では生前の被相続人の視点も欠かせません。

ですから私は、依頼者のお話を十分に聞いたうえで、欲しい資料を指示したり、なければ当たりをつけて探したり、集められる材料はかき集めます。
そのうえで、それらがどうすれば合理的につながるのかトコトン考え抜くんです。

ある相続事案では、使途不明金がありそれを解明するために過去の通帳の取引履歴を全部エクセルに打ち込んで、何日も眺め続けたこともあります。
そこまですると、見えていなかったものが見えてきて、霧が晴れるように適切な打ち手が浮かんでくるんです。

03 弁護士としてのこだわり

本質にこだわり、資料や証拠集めに妥協はしない。考え抜く先に見出す、最善の解決

ーー考えに考え抜く。先生の弁護活動への揺るぎない信念を感じます。

本質に触れることなく、事案に対処するのは、弁護士として業務怠慢だと思うんです。
上っ面をなでるような対処で、解決することもあるでしょうが、あくまで部分的な解決に過ぎません。
やはりトラブルの本質を見抜いて、そのうえで的確な策を講じ、解決をたぐりよせるのが本筋であり、代理人としての責務です。

ですから、もしも依頼者の方の希望がトラブル全体において、本質から外れ、よろしくないと判断される場合には、私は撤退を提言することも厭いません。
言われたことに無難に対応するような、受動的な弁護をするつもりは毛頭ございません。


ーー依頼者の感情も、かき集めた証拠も、事案の本質にたどり着くための一要素でしかないと。

依頼者の方にお話をうかがい、そのうえでまったく違う内容で主張を展開した事案があります。
結果は、完封に近い勝利でした。

決して依頼者の方を信用していないわけではないんです。
ただ、依頼者の方には見えていない部分があったり、解釈が法律的なものでなかったりすることはある。
そこを代理人として十分に汲み取りながら、綿密にロジックを組み立て、裁判官に伝わる主張に変換するんです。
もちろん依頼者の方には見通しを十分に説明し納得をいただいたうえです。


ーー弁護士が考え抜くことの重要性を実感するエピソードですね。

新人のころ、当時の事務所のパートナーの先生に、私が知見の乏しい分野の相談書面をチェックしていただいたときの話です。
チラッと見ただけで、ものの数秒で突き返されました。
私が調べた範囲では、適切な法律が見つからず、それが精一杯だったんです。
その後、その先生はほんの10分ほどで、該当する法律を探しあて、差し戻してくださいました。

その先生からは、相談内容の本質を瞬時に見極め、その筋から常識に照らし合わせることで、関連の法律は探り当てられるものだよ、見つからないならばそれは探し方が足りないか、あるいは本質に対する貴方の理解が誤っているのだよ、という指導を受けました。
法律はさまざまな分野に存在します。
本質を踏まえて探せば、たとえ分野が違っても相当する法律は必ずあるんです。
当時の私には、そうした視点がまったくなかったんですが、弁護士としての経験を積むほどそのことを実感する機会は多く、本当に良い指導をしていただいたと感謝しています。

04 弁護士としての想い

気を抜かず、徹底してやり抜く。遺恨を残さない解決へ導くのが弁護士の使命

ーー2020年には税理士登録もされ、さらにキャリアの幅を広げています。

お付き合いのある経営者の方から、税金関連の相談を受けることが多いので、きちんと対応できるようにとカバーしました。
一つひとつの案件や出会いを大切に、全身全霊で取り組むのが私のスタンス。
ご縁を大切にして、ただ表面的に対処するのではなく、深く、じっくりと向き合って、最善を目指す。
そのためにできることがあるなら、労を惜しまず、気を抜かず、徹底してやり抜くだけです。


ーー最後にユーザーへ向けてメッセージをお願いします。

弁護士が事件をつくったり、紛争をつくり出したりするのは大嫌いなんです。
代理人として間に入って、依頼者のために解決を目指すといいながら、掻き回して、有利に交渉等を進めようとする。
そういうやり方をするつもりはありませんし、したくもありません。

常に目指しているのは、可能な限り遺恨の残らない解決です。
そのためには、依頼者の方に譲歩していただくことも場合によってはあるかもしれません。
でもそれが、長い目で見た時に本当の意味で依頼者の方にとってもいい解決になると確信しています。