ばば のぶしろ
馬場 伸城弁護士
久米法律事務所
日本橋駅
東京都中央区日本橋2-2-2 マルヒロ日本橋ビル6階
3億円超の事業承継を含む複雑な相続案件にも対応。企業勤務経験などで培った調整力でスピード解決へ
遺産総額3億円以上の高額案件や、事業承継を含む複雑な相続に強い久米法律事務所の馬場 伸城(のぶしろ)弁護士。
離婚や企業法務などでも、訴訟を中心に互いの主張が激しくぶつかり合うトラブルを何度も解決してきました。
難聴児をもつ家族やその支援団体などを対象に無料の法律相談にも乗っています。
企業勤務や法テラスの常勤弁護士の経験もあり、実績も豊富です。
複雑事案を紐解く「調整力」に迫りました。
離婚や企業法務などでも、訴訟を中心に互いの主張が激しくぶつかり合うトラブルを何度も解決してきました。
難聴児をもつ家族やその支援団体などを対象に無料の法律相談にも乗っています。
企業勤務や法テラスの常勤弁護士の経験もあり、実績も豊富です。
複雑事案を紐解く「調整力」に迫りました。
01 私の強み、得意分野
複雑な遺産分割調停、9割が1年以内に解決
ーーまずは、重点的に取り組んでいる分野を教えていただけますか?
とくに力を入れているのは、相続や離婚などの「家族」の問題です。
なかでも相続は、毎月10件程度、年間100件を超えるご相談をいただいています。
私の強みは、親族間で協議がまとまらず、訴訟になるような紛争性の高い案件の解決実績が豊富なところです。
金融資産や不動産、事業承継などの遺産分割が絡み、熾烈な争いになっている複雑な事件を重点的に扱ってきました。
ーー遺産分割訴訟など、複雑な相続案件に強いのですね。
遺産総額としては3,000万円以上〜3億円以下の高額案件のご相談が7割ほどを占めます。
そこに事業用の資産が含まれる案件になると、3億円を遥に超える事件の割合が高くなります。
とくに事業承継が絡む場合の相続は複雑さが増し、親族間で激しく対立してしまうケースが少なくありません。
例えば、自社株式の評価ひとつをとってもそうです。
会社経営に携わる相続人にとっては価値が高くても、経営に関与しない人にとってはそれほど価値が高いわけではありません。
人によって事情が異なります。
さらに、亡くなった人に生前どれだけ尽くしてきたかという要素も加わってきます。
企業価値の問題や親族間の感情的な対立を乗り越えて、最終的に合意に持っていくための調整は困難を極めます。
ーー問題が複雑であるがゆえに、弁護士の経験や知識が大事になってくると?
特別な財産がある場合や、3,600万円を超えるような高額な遺産相続は相続税が発生する場合もあり、税務面にも配慮しながら進めていく必要があります。
複雑な算定や手続きが求められるので、弁護士の経験と力量が問われるのです。
私の場合、こうした複雑な遺産分割の調停や裁判に関しても、受任から半年程度、数回の調停で解決まで導いた事件も少なくありません。交渉のみで解決した事件も含めると全体の9割程度が1年以内に解決できています。
もちろん、全ての事件について早期の解決をお約束できるわけでありませんが、必要であればご依頼から数日以内に資料を揃え調停等を申し立てるなど、解決までの時間を少しでも早めることができるように尽力します。
ーー離婚でもそうした複雑な案件の実績が豊富なのですか?
離婚そのものに加え、財産評価が必要になる複雑な財産分与や親権、面会交流、養育費などの問題が重なり、お互いに真っ向からぶつかり合うような事件を扱うことも多いですね。
離婚の調停や訴訟の経験も豊富です。
相続や離婚を中心に、事態が複雑であればあるほど早めに弁護士を介入させるメリットは大きくなります。
当事者間で話がまとまらずお困りの方は、ぜひ私に任せてください。
02 弁護士としての原点とキャリア
企業での勤務や、法テラスの常勤弁護士も
ーーなぜそこまで複雑な事案をスピーディーに解決できるのでしょうか?
そのあたりの調整力やスピーディーな対応は、前職や法テラスでの勤務経験が影響している部分があるのかもしれません。
弁護士になる前、企業に勤務し仕事をしていました。
ある程度大きな会社だったこともあり、当然のように社内外での調整やスピーディーな対応が求められることが多く、多くの利害を調整していくためにも、基本的に即座に対応し素早く業務を完結させることには慣れています。
あとは、法テラスの常勤弁護士としていろいろなご相談を受けてきたことが、理由のひとつです。
法テラスでは、そもそも法的な問題かどうか線引きが難しい、生活トラブルに近いような相談もたくさんありました。
弁護士が直接救済できないような場合は、行政や福祉団体などの関係機関につなぎます。
まさに調整力が問われる業務でした。
03 現在力を入れている分野
新型コロナで取引停止。中小企業の相談が急増
ーー相続や離婚以外で今、注力している分野はありますか?
企業法務のご相談も増えています。
取引先とのトラブル対応が得意で、訴訟の経験も豊富です。
とくに最近は、事務所のある中央区をはじめ、東京23区内の中小企業を中心に新型コロナウイルス関連のご相談が多いですね。
新型コロナの影響で契約が履行できない、取引が停止して損害が発生したというような対応です。
国や自治体の補助金制度に関するご相談もよくいただいています。
ーー企業法務における馬場弁護士の強みはどこにあるのでしょう?
とにかく、できる限り早く対応することです。
一般的な弁護士と経営者の時間感覚は、相当ずれていると思います。
例えば裁判ですと、初回と2回目の公判までに通常1〜2ヶ月ほどの間が空きます。
弁護士は慣れていますが、企業の経営者はそうではありません。
ビジネスの世界で生きる彼らは、迅速な返答や結果を求めます。
その点も、企業に勤務していた時にずいぶんと鍛え上げられました。
ときにはクライアントからとんでもないオーダーが急に舞い込んできて、翌日までに仕上げるなんてこともよくありましたから。
迅速な対応とともに、経営者の話しに耳を傾け、これからやりたいと思っていることをしっかりと聴き取り、それをやるのであれば、「こんな問題が起こるかもしれない」と先読みして事前の準備をしっかり整えるようにもしています。
04 弁護士としての信念と展望
難聴児などの無料相談。時代の変化に柔軟な弁護士に
ーー素早い対応は依頼者にとって、とても心強いでしょうね。
当たり前のことですが、「依頼者の利益を第一に」との思いは最も大事にしていることで、どんな事件を扱うときも最優先事項にしています。
受任した以上、単に依頼者の要求に応えるだけでは終わらせません。
期待を上回るような選択肢や解決方法を探し出すためにあらゆる手を尽くすのが、私たち弁護士の役割だと思っています。
ーー話は変わりますが、日本障害法学会に所属されていますね。
障がい者に関する法制度の改善提案や社会障壁に関する研究を行っています。
きっかけは、長男が難聴児として生まれてきたことです。
長男とは音声言語と手話を併用して会話しています。
そんな私の経験が何かお役に立てればと思い、難聴児や保護者、支援団体のスタッフの方々などを対象に無料の法律相談にも乗っています。
難聴児が生きやすく、活躍できる社会制度の構築や啓蒙にもこれからさらに力を入れていきたいですね。
ーーどんな弁護士になりたいか。理想の弁護士像を最後に聞かせてください。
相続や離婚、企業法務以外にも、不動産など一般民事事件も多数扱っています。
今はコロナ禍でもあり、人の生き方や企業のあり方など世の中が大きく変わろうとしています。
そんな社会の変化に、柔軟に対応できる弁護士になるのが私の理想ですね。
従来の弁護士像にとらわれず、新しい知識やスキルを貪欲に身につけて、新しい時代の弁護士像をつくっていきたいと思います。